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100年以上受け継がれている養蜂家の巣箱

最終更新: 7月5日



この日は蜂蜜酒ミードの原料にもなる蜂蜜作りについて勉強するため養蜂家のジュルコニエネさんご夫妻のお宅へお邪魔しました。リトアニアはハチミツ大国だった事実にも驚きましたがミツバチの生態についてはさらに驚きの連続でした。


カウナスから車で1時間くらいの村にあるジュルコニエネさんの養蜂場兼自宅は犬、猫、鶏、羊、蜂、人が暮らす活気あるお宅です。よく見るあの衣装を妻のリナさんにつけて頂き準備。燻煙器と呼ばれる煙を準備するのは旦那さん。缶の中で木片を焼いてポンプで空気を送りながら煙を焚きます。この煙によってミツバチが落ち着くんだそうです。


数え切れないほどの世代交代を支えているこのエメラルドグリーンの巣箱はなんと100年前から使われていて代々受け継がれながら今も変わらず活躍しているそうです。巣箱は雨の日には開けられないそうでまだ寒い時期でしたが天気はもってくれたので幸いでした。

一つの巣箱には多い時期で約5万匹のミツバチが住んでいるそうです。一匹のミツバチが作り出す蜂蜜の量はわずか5gで小さじ一杯程度。一つの巣箱からはおよそ30kgの蜂蜜が取れるそうです。養蜂が盛んなリトアニアですが寒さが厳しく花が咲く時期もとても短く貴重です。冬の間の寒さをしのぐために巣箱に布団をかけてあげるそうです。布団についた塊はプロポリスなんだとか。



ミツバチの生態


まず働きバチは全てメス。オスは何もせずメスが巣箱へ持ち帰った栄養だけを食べているそうです。ミツバチの寿命は約35日。卵の孵化は20~25日ほどかかるそうで、極めて短いサイクルで世代交代が行なわれているようです。メスの働きバチの寿命の理由は働きすぎて羽が擦れて壊れてしまい飛べなくなるからだそうです。ではオスは長寿か?というとそうではなく彼らにも悲しい最期があるのですが、少し後にお話しします。

さて、そんな短命なミツバチですが7月の終わりから8月に誕生するミツバチは年を越して7ヶ月近く生きるんです。花が受粉の時期を終えて蜜が取れなくなると、今度は越冬に向けて栄養を貯める時期に入ります。つまり働くこともなくなって羽が擦れることもなくなり長寿になる。とはいえ短い一生であることに変わりはありません。

穴の奥には幼虫も女王バチは上空30mでオスと交尾をします。オスはこの時のためだけにいるそうで、交尾をしたオスは巣には戻らず息絶えてしまい、できなかったオスは巣に戻ります。女王バチは巣に戻ると産卵を始めます。精子ありがメス、なしがオスと産み分けるそうです。


メスの卵の中から選ばれたものだけが女王バチになります。働きバチが体内から出す特別な栄養を与えられて育ち、一つの穴では収まらないので4〜6個の穴を一つの大きな穴にして育てるそうです。

働きバチであるメスはそうした栄養がちゃんと子供達に行くようにオスを巣から追い出します。足を噛みちぎったり、時には首を食いちぎったりもするそうです。最後まで生き残ったオスもこうして息絶えていきます。

そして栄養を受けた子供たちが孵化して次の世代となっていきます。写真の巣穴の奥に幼虫がいるのが見えますか?

巣箱は常時蓋が閉まっていて、ミツバチは下の小さな郵便受けのような細長い隙間から出入りするそうです。入りやすくするために木の板で坂道を作ってあげているそうで、この養蜂場にはそうした巣箱が36個あるそうです。



蜂蜜製品について


ご自宅はリトアニアの伝統的なお家。蜂蜜を採取する時の遠心分離器も拝見しました。「昔は手でぐるぐる回すタイプだったけど今は電動で助かる」と奥さん。 養蜂場で取れるものは蜂蜜の他にも色々あって、プロポリス、蜂パン(ビーブレッド)、花粉だんご(ビーポーレン)、蜜蝋(みつろう)があります。


蜜蝋は働き蜂が出す分泌物の蝋で花の蜜が原料。巣を作ったり穴に蓋をするときに使うんだそうです。これを加工してキャンドルを作ったり口紅の原料に使われたりするそうです。キャンドルの煙も蜂蜜の香りで健康に良いんだそうですよ。

その他にも簡単にご紹介します。

プロポリス 蜂蜜自然食品として知られていますが蜂蜜の成分は含まれていないそうで、ミツバチはこれを巣に塗って補強したり巣が腐るのを防ぐそうです。ビタミン豊富で風邪の予防になったり自然食品としても有名ですよね。

蜂パン(ビーブレッド) 足にくっついた花粉を持ち帰り、分泌物を混ぜて巣に保存する。ミツバチは自らの頭で叩いて巣穴の奥に詰めていくそうです。幼虫は水と蜂蜜の他にこの蜂パンを餌にして育つそうです。

花粉だんご(ビーポーレン) 花粉。ミネラルや栄養が豊富。人間の体内では消化されないが栄養分は吸収されるのでこちらも自然食品として重宝されているそうです。

プロポリスが最も健康効果が高く、蜂パンと花粉だんごはほぼ同じ効果で味の違いがあるそうです。

最後に自家製チーズと蜂蜜、蜂パンを頂きました。茶色いペレット状のものが蜂パンで、よく見ると巣穴の六角形をしています。栄養が強く毎朝ティースプーン1杯程度食べれば十分とのこと。甘さ、苦さ、酸味が混ざった味でした。チーズと蜂蜜が良く合う!オーガニックの最高な時間でした。 リナさんはミツバチの生態や養蜂に関する本の出版を検討しているそうで、もしかしたらこの日のことも記事になるかもしれないとの事で、応援したいと思います。次回はもっと色々見せて頂けるとのことなので最盛期の暖かい時期にまたお邪魔させて頂きたいと思います。



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April.2017

by hshmtyshk

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